「KENちゃんが復帰できるように、どこかのボーカルに空きがあったら教えてあげるね。色々情報は送るよ。
困ったら何でも電話してね。」
乱人君が言った。
「うん・・。」KENちゃんが気のない返事をした。
「もう完全引退しちゃうの?」
「そういう仕事が嫌になった。」
「じゃあ、普通の仕事が好きなの?」
「好きじゃない。酒ばっか飲んでずっとプー太郎。」
「家にいるから暇で酒飲んで、酒飲むから仕事できないっていう悪循環だよ、KENちゃん。どこかでボーカルが脱退してオーディションとかしてたらすぐに電話して教えてあげるよ。」
「うん・・・。」
「誰か女の子とかいる?」乱人君が聞いた。
「誰もいない。女からは完全無視されている。デブだからかな・・?」
「一般人の感覚ではそんなのデブのうちに入らないよ。KENちゃんは女の趣味が偏ってるし・・、それが不幸の始まりなんだよ。」
「そうかな・・?」
「そうだよ。ジャンキー少女漫画家とか、ミス青山とか、25歳幼稚園教諭とか、俺には絶対無理だもん。過激だよ。中庸を行こうよ。」
「テレクラでは不発だった。」
「そんなの、やるの??」
乱人君が苦笑した。