碧いラフレシアの花 その566 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「KENちゃんが復帰できるように、どこかのボーカルに空きがあったら教えてあげるね。色々情報は送るよ。
困ったら何でも電話してね。」

乱人君が言った。


「うん・・。」KENちゃんが気のない返事をした。


「もう完全引退しちゃうの?」


「そういう仕事が嫌になった。」


「じゃあ、普通の仕事が好きなの?」


「好きじゃない。酒ばっか飲んでずっとプー太郎。」


「家にいるから暇で酒飲んで、酒飲むから仕事できないっていう悪循環だよ、KENちゃん。どこかでボーカルが脱退してオーディションとかしてたらすぐに電話して教えてあげるよ。」


「うん・・・。」




「誰か女の子とかいる?」乱人君が聞いた。

「誰もいない。女からは完全無視されている。デブだからかな・・?」

「一般人の感覚ではそんなのデブのうちに入らないよ。KENちゃんは女の趣味が偏ってるし・・、それが不幸の始まりなんだよ。」

「そうかな・・?」

「そうだよ。ジャンキー少女漫画家とか、ミス青山とか、25歳幼稚園教諭とか、俺には絶対無理だもん。過激だよ。中庸を行こうよ。」

「テレクラでは不発だった。」

「そんなの、やるの??」

乱人君が苦笑した。