真帆が昔TAKAが住んでいた部屋に座って天井を見上げた。
シミがいっぱいある薄汚れた天井だった。
いつもTAKAに抱かれながらこの汚い天井を見上げた、若い頃を思い出した。
この部屋で処女じゃなくなったり
TAKAにピアスを開けてもらったり
どうしたらTAKAに愛してもらえるんだろうと
オドオドしていた
愛情乞食の
10代グルーピーだった自分を思い出した。
全く同じ部屋でTAKAの子供が
今では真帆のお腹を蹴飛ばしていた。
そう言えば最初にこの部屋に連れ込まれた時に
TAKAがお父さん何してるの?と真帆に聞いて
死んだと答えたら
TAKAは自分の家は離婚しているんだよと言った。
TAKAの所々が嘘だった。
何一つ知らない
綺麗なベースシストのお兄さんに
真帆は18歳の時に処女をあげて
26歳の時に
TAKAの子供を産む事になった。