碧いラフレシアの花 その546 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

 

KENちゃんのマンションのドアの前で真帆はもう一度考えた。



表札がKENちゃんの苗字なので、まだ引っ越してはいないと真帆には分かった。



昔KENちゃんの奥さんに呼び出されて怒られたマンションだった。




あれからこんな事になるとは夢にも思わなかった。





呼び鈴を押そうと思ったけれど


やめた。


こんな間が悪い日に自分がチョコを渡したら

自分が怒られそうな気がした。

KENちゃんをますます嫌な気分にする気がした。




そのまま真帆はカードを添えたチョコを郵便受けの中に入れた。


笑ってしまう事には


誰か数人が既にチョコを郵便受けの中に入れていた。



ファンの子かな?と真帆は思った。



そのまま真帆はマンションを後にした。







駅に着く前に

またアスファルトの上に吐いた。











家に着いてから


来るはずがないKENちゃんからの電話を待った。





当然電話は来なかった。