碧いラフレシアの花 その540 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

「何でKENちゃんのお見舞いなんか行きたいんですか?」

「心配で、心配で・・。」

「首にした雇用主の奥さんなんか来ても、返って具合悪くなりますよ。KENちゃんも喜ばないと思うけど。」

「・・・・・。」

「あとTAKAさんはKENちゃんを首にするのには社長と一緒に積極的でした。デブだからフロントマンっぽくないとか・・。俺の歌を汚く歌うとか・・。マネージャーさんと乱人さんとかは休業をプッシュしてました。事実だから言いますけど。」

「そ・・それって・・。」

「いつまでも10代の時みたいにみんなで仲良しこよしじゃないんですよ。真帆さんとKENちゃんが同棲して、TAKAさんが遊びに来て・・なんて大昔の話ですよ。真帆さんって人妻でしょ?もう26歳でしょ?現実見てくださいね。」

「どうして、こうなっちゃったんだろう。どうして昔のままでいられないんだろう・・。」

真帆が涙ぐんだ。

「みんな変わっちゃうんですよ。真帆さんも変わりましたもん。」

しんちゃんがぼそぼそ言った。





「しんちゃん、お願いがあるの。」

真帆が泣きながら言った。

「何ですか・・?」

「もし、次にKENちゃんと話す時があったら・・。」

「あるかどうか分かりませんが・・。え・・っ、何ですか?」

「ずっーと好きだから待ってるって伝えて。」

「えーっ?そんなこと言っちゃっていいんですか?」

「いいのよ。どうせ私が振られるんだから。」



「つ・・伝えておきますね・・。」