「何でKENちゃんのお見舞いなんか行きたいんですか?」
「心配で、心配で・・。」
「首にした雇用主の奥さんなんか来ても、返って具合悪くなりますよ。KENちゃんも喜ばないと思うけど。」
「・・・・・。」
「あとTAKAさんはKENちゃんを首にするのには社長と一緒に積極的でした。デブだからフロントマンっぽくないとか・・。俺の歌を汚く歌うとか・・。マネージャーさんと乱人さんとかは休業をプッシュしてました。事実だから言いますけど。」
「そ・・それって・・。」
「いつまでも10代の時みたいにみんなで仲良しこよしじゃないんですよ。真帆さんとKENちゃんが同棲して、TAKAさんが遊びに来て・・なんて大昔の話ですよ。真帆さんって人妻でしょ?もう26歳でしょ?現実見てくださいね。」
「どうして、こうなっちゃったんだろう。どうして昔のままでいられないんだろう・・。」
真帆が涙ぐんだ。
「みんな変わっちゃうんですよ。真帆さんも変わりましたもん。」
しんちゃんがぼそぼそ言った。
「しんちゃん、お願いがあるの。」
真帆が泣きながら言った。
「何ですか・・?」
「もし、次にKENちゃんと話す時があったら・・。」
「あるかどうか分かりませんが・・。え・・っ、何ですか?」
「ずっーと好きだから待ってるって伝えて。」
「えーっ?そんなこと言っちゃっていいんですか?」
「いいのよ。どうせ私が振られるんだから。」
「つ・・伝えておきますね・・。」