正月明けにしんちゃんがTAKAを訪ねてきた。
TAKAがまだ外から家に帰って来ていなかったので、真帆がしんちゃんにお茶を出した。
真帆はしんちゃんにKENちゃんについて聞いてみた。
「あー、なんか大変な脱退だったみたいよ。」
しんちゃんが言った。
「相田美穂のことでゆすったって本当・・?」
「あれね、KENちゃんの話では相田さんがマネージャーさんに怒られて、KENちゃんが独身だと言って処女の私を騙した・・とか言ったんですよ。実際はまあアレが好きな子で、処女なんかとんでもない・・。ついでにKENちゃんが妻子持ちっていうのはあの子は知ってました。それで半分嫌味みたいに言ったら・・ああいう印象を与えたそうです。でも、まあ・・みんな若い子の言う方を信じますからね。」
「KENちゃんは今どうしてるの?」
「アル中で入院中です。」
「・・・・。」
真帆が言葉を失った。
「退職金をせがんでひんしゅくだったというのは・・?」
「アレ、僕は個人的に退職金くらい渡してもいいんじゃないかな?と思ったけど。とりあえずライブは遅刻しないで全部やったし。まあ歌詞はど忘れのおっさんだったけど・・。僕はみんなKENちゃんに冷たいなって思った。
相田美穂が絡むと商業主義になりますよね。」
「KENちゃんの入院先知ってる?」
「僕お見舞いに行きましたけど・・。ちょっと・・。だって真帆さん結婚してるでしょ・・。」
「お願い、入院してる病院を教えて・・。」
「TAKAさんに恨まれそうで・・。」
「しんちゃん、お願い。」