碧いラフレシアの花 その539 KENちゃんのその後 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代




正月明けにしんちゃんがTAKAを訪ねてきた。


TAKAがまだ外から家に帰って来ていなかったので、真帆がしんちゃんにお茶を出した。




真帆はしんちゃんにKENちゃんについて聞いてみた。




「あー、なんか大変な脱退だったみたいよ。」

しんちゃんが言った。


「相田美穂のことでゆすったって本当・・?」

「あれね、KENちゃんの話では相田さんがマネージャーさんに怒られて、KENちゃんが独身だと言って処女の私を騙した・・とか言ったんですよ。実際はまあアレが好きな子で、処女なんかとんでもない・・。ついでにKENちゃんが妻子持ちっていうのはあの子は知ってました。それで半分嫌味みたいに言ったら・・ああいう印象を与えたそうです。でも、まあ・・みんな若い子の言う方を信じますからね。」


「KENちゃんは今どうしてるの?」

「アル中で入院中です。」

「・・・・。」

真帆が言葉を失った。

「退職金をせがんでひんしゅくだったというのは・・?」

「アレ、僕は個人的に退職金くらい渡してもいいんじゃないかな?と思ったけど。とりあえずライブは遅刻しないで全部やったし。まあ歌詞はど忘れのおっさんだったけど・・。僕はみんなKENちゃんに冷たいなって思った。
相田美穂が絡むと商業主義になりますよね。」

「KENちゃんの入院先知ってる?」

「僕お見舞いに行きましたけど・・。ちょっと・・。だって真帆さん結婚してるでしょ・・。」

「お願い、入院してる病院を教えて・・。」

「TAKAさんに恨まれそうで・・。」

「しんちゃん、お願い。」