碧いラフレシアの花 その538 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

「あ・・っとKENちゃんは先月の大晦日付けで解雇。首なんだけど穏便に脱退ってことで発表しておくらしい。
音楽性の違いとか・・ありがちな理由で・・。」


真帆の顔が引きつった。


「首にする事を事前に言わなかったから、KENちゃん寝耳に水で呆然としてた。酔っ払っているせいなのか、退職金ないの?って事務所の社長に言って、社長を怒らせた。」


「だって解雇じゃね。退職じゃないもんね。」

お母さんが呆れたように言った。

「さらに脳みそ腐ってるのか、ちょっとくらいくれないと相田美穂の処女喪失について話すぞ・・とか言いやがった。」

「腐った男だね。」

お母さんが馬鹿にした。

「それで、社長が嫌々金出しながら、TAKAの書いた曲でしょぼいライブハウスで小銭集めて歌うなよ。権利の問題あるからなーって嫌味を言ったら、KENちゃんがぶち切れて・・。椅子を蹴った。」

「駄目だね。女房が自殺するわけだ。真帆は馬鹿だね。別れて正解。」

お母さんがあくびをしながら言った。


「KENちゃんはそんな人じゃない。お酒の問題があるからだと思うよ。」

真帆が涙ぐんだ。

「お酒やらなければいい人とか・・・駄目男にハマる女がみんなそんな様な事を言ってるよ、真帆。」

お母さんが言った。

「もう酒でぶくぶく太ってフロントマンとしてはキツかった・・・。」

TAKAがぼやいた。