またお母さんとTAKAと真帆の3人の正月がやってきた。
お母さんは奇妙にTAKAを可愛がった。
KENちゃんと結婚したら
こういう風に3人で息が合って・・ということはありえなかった。
真帆は薄々
自分とTAKAが続くのは
何もない所からぽっと出た
バックグラウンドが似てるからだと思った。
ここは成り上がった3人組だから
喧嘩もないのだろうと思った。
KENちゃんは異分子で
KENちゃんの奥さんはもっと異分子で
だから業界から転げ落ちたのだろうとも思った。
またお母さんが百貨店から注文したおせちを食べながら
「新婚旅行くらいしたら?」と言った。
「結婚したの1年前でしょ?今更・・。」
真帆が面倒くさそうに言った。
「考えとく・・・。」
TAKAが数の子を食べながら言った。
7年前のお正月にKENちゃんの家でKENちゃんのお母さんが数の子をよそってくれて
子孫繁栄だよな・・と・・何となく恥ずかしくなりながら食べた事を思い出した。
この頃から真帆はKENちゃんの事ばかり思い出すようになった。
19歳の時はKENちゃんをハメて妊娠してでも結婚したいと思っていた。
あの強い愛って何だったんだろう・・・。
「真帆は子供はまだいらないの?」
お母さんが聞いた。
「いらない。」
真帆があっさり答えた。