碧いラフレシアの花 その537 真帆26歳の正月 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


またお母さんとTAKAと真帆の3人の正月がやってきた。


お母さんは奇妙にTAKAを可愛がった。




KENちゃんと結婚したら

こういう風に3人で息が合って・・ということはありえなかった。



真帆は薄々

自分とTAKAが続くのは

何もない所からぽっと出た

バックグラウンドが似てるからだと思った。


ここは成り上がった3人組だから

喧嘩もないのだろうと思った。


KENちゃんは異分子で

KENちゃんの奥さんはもっと異分子で

だから業界から転げ落ちたのだろうとも思った。





またお母さんが百貨店から注文したおせちを食べながら

「新婚旅行くらいしたら?」と言った。


「結婚したの1年前でしょ?今更・・。」

真帆が面倒くさそうに言った。

「考えとく・・・。」

TAKAが数の子を食べながら言った。



7年前のお正月にKENちゃんの家でKENちゃんのお母さんが数の子をよそってくれて

子孫繁栄だよな・・と・・何となく恥ずかしくなりながら食べた事を思い出した。



この頃から真帆はKENちゃんの事ばかり思い出すようになった。


19歳の時はKENちゃんをハメて妊娠してでも結婚したいと思っていた。

あの強い愛って何だったんだろう・・・。



「真帆は子供はまだいらないの?」

お母さんが聞いた。


「いらない。」

真帆があっさり答えた。