朝になって急に冷え込んだ。
カーテンをそっと開けてみると雪が降っていた。
誰かの足跡が雪の上についていた。
だだっ広い雪の野原の上を歩いて
振り返ってみて、あとで自分の足跡の方向とか・・・
結局たどりついた場所に驚くように・・・・
気がついたら
KENちゃんとは離れ離れになってしまった。
チェックアウトの時にルームサービスの高い酒で機嫌よくなったTAKAが
さも当然のように
真帆に飲み代の会計を押し付けた。
温泉で全部奢ってくれた
真帆が19歳の時の
優しいKENちゃんを急に思い出した。
ガイドブックで一所懸命
名所を調べて
TAKAがメジャーデビューの次の日にガムみたいに捨てた
グルーピーの真帆を
お姫様みたいに愛してくれた。
KENちゃんに会いたい・・・・。
「クリスマスに仕込んだ子供がもうすぐ出てくるかもしれないなぁ・・ははは。こんな高い所で種付けされて、きっとツイてる子だなぁ。」
TAKAがチェックアウトが終わった後に真帆の腰に手を回した。
TAKAはかなり酒臭かった。
「真帆と俺の子だったら顔は外れは無しだぁ。事務所の社長に頼んで一緒に大きく転がそうぜ・・・。」