碧いラフレシアの花 その536 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代




朝になって急に冷え込んだ。


カーテンをそっと開けてみると雪が降っていた。




誰かの足跡が雪の上についていた。




だだっ広い雪の野原の上を歩いて


振り返ってみて、あとで自分の足跡の方向とか・・・


結局たどりついた場所に驚くように・・・・



気がついたら


KENちゃんとは離れ離れになってしまった。





チェックアウトの時にルームサービスの高い酒で機嫌よくなったTAKAが

さも当然のように

真帆に飲み代の会計を押し付けた。




温泉で全部奢ってくれた

真帆が19歳の時の

優しいKENちゃんを急に思い出した。



ガイドブックで一所懸命

名所を調べて

TAKAがメジャーデビューの次の日にガムみたいに捨てた

グルーピーの真帆を

お姫様みたいに愛してくれた。







KENちゃんに会いたい・・・・。







「クリスマスに仕込んだ子供がもうすぐ出てくるかもしれないなぁ・・ははは。こんな高い所で種付けされて、きっとツイてる子だなぁ。」

TAKAがチェックアウトが終わった後に真帆の腰に手を回した。

TAKAはかなり酒臭かった。

「真帆と俺の子だったら顔は外れは無しだぁ。事務所の社長に頼んで一緒に大きく転がそうぜ・・・。」