碧いラフレシアの花 その534 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



お母さんが懸賞で当てたホテルのスイートルームは


丁度7年前に田中さんと来るはずの場所だったから


真帆は運命を感じた。





夜になってTAKAが真帆の服を脱がせながら

「あのおっさんも自腹でよくこんな部屋に払おうとしたもんだ。サラリーマンだったのにねぇ。」

と苦笑した。


「あの人とこの部屋に19歳の時クリスマスに泊まったら・・・多分全然違う人生を生きていたんだろうな。」


「微妙な選択で女の子の運命は決まるなぁ。KENちゃんの奥さんなんか何不自由ないお嬢さんだったのに、B級ロッカーの給料でキリキリ生きて首吊って死んだしな・・。」


「でもあの人と浮気しなかったら、TAKAには捨てられなかったから・・・KENちゃんは出てこなかったか・・・。もうこういうのよく分からない。自分で決めてるんだろうけど、決めてるわけでもないような気がする・・。運命かなぁ・・。自分がポン中にならなかったらKENちゃんと結婚していたと思う。でもそうはならなかった。」


「なんだかんだと真帆はツイてる子だよ。」

「そうかな・・?いつも不安だよ・・。」

「真帆がKENちゃんと付き合わなかったら、あのまま永遠にお別れバージョンだったね。」

「そうだね。田中さんはサラリーマンのままで、今頃はサラリーマンのお嫁さんかもね。」

「サラリーマンのお嫁さんになりたかったですかぁ?」

「別にそれでもいいよ。でもその場合は漫画は売れなかったと思う。作風がこじんまりしちゃうから。すぐにレディースコミックに格下げバージョンかな?」