真帆とTAKAが懸賞で当たったディズニーランドのホテルに着いた。
懸賞で当たったのでスウィートルームだった。
真帆は急に昔の事を思い出した。
田中さんはスウィートルームを予約してくれると言ってくれた。
正直あの時KENちゃんと付き合う気は全く・・・・
全然なかった。
去年のクリスマスに入籍して
今年はいいホテルに泊まってる。
少しずつ
世間の夫婦みたいになってる。
真帆が少し嬉しくなった。
夜がふけて二人で色々な話をした。
どんどん昔の話が出てきた。
「7年前に出てきたあのおっさんは会社の上司って言ってたけどそうなの?」
「違う。浮気がばれて怒られるから上司ってことにしたの。あれは違う会社の人で百貨店の飲み会で会ったの。」
「何で浮気したの?」
「何でってあんなさもしい付き合い・・。浮気したくなるよ。」
「まあ、悪いな・・とは多少思っていたけど・・・。」
「どういう感じでKENちゃんが便乗してきたか詳しく知りたい。」
TAKAが苦笑した。
「怒らない?」
「怒らない。」
真帆は7年前の事を詳しく思い出した。
「TAKAが急に私を振ったからTAKAがKENちゃんに様子を見て来てって頼んだでしょ?」
「あ・・うん。間違った人に頼んだと後で思ったけど・・。」
「誕生日プレゼントをTAKAに渡してって喫茶店でKENちゃんに頼んで・・・。」
「それで・・?」
「え、ホテルに行った。KENちゃんが行こうって。」
「げっ。」
「1回だけだからね、付き合うつもりはないからねってKENちゃんにははっきり言ったよ。」
「ああ。話がややこしくなるから手を出さないでねって言ったのにね。もう最初からKENちゃんはルール違反。ハイハイ。で、何でお前ついて行ったんだよ?」
「好きじゃないほうが割り切れるもんだよ・・。」
「・・・で、その後どうなったんだよ?ひでえ・・。」
「KENちゃんから電話があって、また会ってくれないとTAKAのプレゼント俺が使っちゃうぞって・・・。」
「想像以上にひどい。ひどい若者の話だ。」
TAKAがスウィートルームのベットに頭を落としてうな垂れた。
「で・・次はぁ?」TAKAが呆れた調子で言った。
「寝ないからね。付き合わないからねって断って実家の近くでKENちゃんと会ったんだよ。ほらKENちゃんの家と私の家って近いから。」
「あ・・そう。それで?」
「付き合おうってしつこかった。」
「マメだもんね。」
「でもその時は田中さんと付き合うつもりだったから・・・。」
「で、何が真帆をKENちゃんに走らせたの?」
「TAKAの周りをうろちょろしたかったんだよ。田中さんと付き合ったらTAKAとは永久にさよならだと思った。メジャーデビューの次の日に捨てられたのはあんまりだった。」
「そういう理由だったの?」
「うん、そういう理由だったよ。KENちゃんは性格がきつくて苦手な感じがあった。田中さんとディズニーランドの隣のホテルにクリスマスに泊まるかもしれないし・・って言ったらさ・・・何て言ったと思う?」
「え、何て言ったの?」
「オヤジがディズニーランドの横でよがるのか・・だってさ。あの口の悪さじゃ付き合う気なんかしなかったよ。」
「それって・・KENちゃん22歳くらいの時だったよね。あーあ。今は可愛そうなおじさんだよ。」
「その時に温泉行こうよって言われた。寝る前から温泉に招待されてた。」
「温泉にいきなり誘う所とかはオヤジっぽい。まだ22歳だったのに。」
真帆が急に昨日の事のようにKENちゃんとの7年前の会話を思い出した。
「ごめん。俺下品だから・・。あー、でも優しいとか言ったってその若い肉体をそいつに捧げているんだぞ。」
「KENちゃんには関係ないでしょ。」
「そいつはそんなにアレが良くて気前がいいのか?」
「うるさいなあっ。」
真帆が怒った。
「温泉行こうよ。」
「やだよ。」
「全部俺が奢るし、優しくするよ。」
「KENちゃんのつきあいなんかアテにならないよ。自分のグルーピーを誘えばいいのに。」
「うわー、ひでぇー。そこまで言うか。」
「・・・で、次はどうなったの?」
TAKAが呆れながらまた聞いた。
「付き合うって言ったら、オヤジと別れろってKENちゃんの家から田中さんの家にすぐに電話させれられて、別れさせられた。」
「すんごい強制力。俺には全部内緒でそういうお仕事をしていたわけね。あーあ。」
「でもKENちゃんあの頃はすごく優しかったんだよ・・・。」
「で、次は・・?」