真帆のお母さんがこっそり応募した旅行雑誌の懸賞に当たった。
2名様でディズニーランドのとなりのホテルにカップルで宿泊できる
クリスマス特別企画だった。
急に真帆は7年前の事を思い出した。
田中さんがディズニーランドの隣のホテルをクリスマスに真帆のために予約してくれるという話だった。
でも結局KENちゃんを選んで
KENちゃんと温泉旅行に出かけたのが丁度7年前だった。
「TAKAは世間にうといもんね。女の子のためにクリスマスになんか予約したりとかできないでしょ?」
真帆がからかった。
「生まれてからそんなこと一度もしたことがない。」
TAKAが言った。
「クリスマスに女の子と旅行したり、高いレストランで食事したり・・。」
「ありえない。その機会を逃しておっさんになった。」
TAKAが苦笑した。
「私が19歳の時浮気した田中さんって覚えてる?」
「ああ・・あいつか。しんちゃんと見た奴だ。」
「あの時あの人30だったんだよ。」
「老けて見えるダサいおっさんだった。何であんなのにかかるのかと見ていて俺は自分が情けなくなった。」
「あの人がね、私のために同じホテルをクリスマスに予約しようとしていたんだよ!まさにココ!ディズニーランドの隣の!」
「何であのおっさんが消えて急にKENちゃんが出てきたの?それにもびっくりした。何だか何考えてるのか知らないけどさぁ。」
「KENちゃんにクリスマスに温泉に誘われて結局温泉のほうにしたんだよ。」
「ねえ、なんでいつもそういう風に衝動的なの?」
TAKAが苦笑した。