碧いラフレシアの花 その523 TAKAが31歳になる | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



12月になってTAKAが31歳になった。



丁度7年前に


どうしても捨てられたTAKAにもう一度振り向いて欲しくて


KENちゃんにTAKAへ誕生日プレゼントを渡すように頼んだ事を


真帆はぼんやりと思い出した。




TAKAの誕生日祝いに


お母さんと真帆とTAKAの3人で鰻を食べに行った。



7年前に

3人で

こういう生活をするとは

夢にも

思わなかった。




鰻を食べながら



KENちゃんがアル中で


休業するか


ボーカルをすげかえるかどうか


現在話し合い中だと聞いた。




「まだ、30前なのに、子供とは生き別れ状態、離婚して妻は自殺。ついでにアル中で失業か休業か・・・。」

と言いながらTAKAが生あくびをした。


「真帆、よかったね。最初TAKAちゃんのほうがもっといい加減でアレかと思ったけどね。」

そう言いながらお母さんが笑った。


真帆は何も答えなかった。


「あんたKENちゃんと結婚してたら大変だったよ。」

お母さんがそう言って真帆をこづいた。





「KENちゃんかわいそうに・・。」

急に真帆が涙ぐんだ。



お母さんとTAKAが顔を見合わせた。


「家庭内暴力で自殺した奥さんの人生が一番可愛そうだと思うけど。」

TAKAがぼそっと言った。

「浮気もすごいんだろ?」

ついでにお母さんがつけ加えておくのを忘れなかった。







それでも

真帆は泣くのを

やめなかった。