碧いラフレシアの花 その521 真帆26歳になる | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


誰もが嘘をついていた。


誰もが自分の保身に走った。





馬鹿正直に全ての怒りと情報を垂れ流したKENちゃんの奥さんは


30歳で自殺した。







その後KENちゃんが次の交際相手の幼稚園の先生と一緒に

用があってTAKAを訪ねにいきなり真帆のマンションにやってきた。




「早坂まりあ先生ですよね?サインいただけますか?」

そう言っていきなりKENちゃんの彼女がシステム手帳とボールペンを真帆に渡した。






KENちゃんがただ引きつった。








誰もが死んだ奥さんには後ろめたさを感じた。



でもこっそり


死人に口なし


ということわざを噛みしめた。







それから真帆が26歳になった。





真帆の26歳の誕生日には冷たい雨が激しく降っていて・・・・





遠い昔黒いポリ袋に入れて捨てた

流産した胎児の遺体を

真帆は何となく思い出した。



あれは誰の子供だったんだろう。



ああいう風に真帆は自分もいつか消えていく気がした。