碧いラフレシアの花 その520 KENちゃんの奥さんの自殺 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

KENちゃんが相田美穂の病室にバンドのマネージャーとお見舞いに行った。


1年7ヶ月ぶりくらいに元愛人の顔をKENちゃんは見た。


相田美穂はKENちゃんを見て露骨に嫌な顔をした。



「あんたの馬鹿女房に腹を刺されて、ビキニ撮影が出来なくなった!」と相田美穂はKENちゃんをどやした。

「ごめん。」

KENちゃんが頭を下げた。

「お腹出すステージ衣装も無理だよ。」

「本当にこんな事になるとは思わなかった。ごめんね。」


「美穂のキャリアはお前よりも長そうだからいい迷惑。」

相田美穂のマネージャーがKENちゃんを馬鹿にしながら言った。


それから事務所の社長が病室に入って来た。


「不幸中の幸いは・・。あの女は最近精神病院に入院して・・出てきたばかりだそうだ。責任能力なしで不起訴の可能性が高い。」

「あー、キチガイの妄想って事で処理できますかね?」

相田美穂のマネージャーが言った。

「うん。可能だ。あとKENちゃんは極秘入籍だから、奥さんとは赤の他人ってことで。ってか、もうとっくの昔に離婚したのにしつこいね、奥さん。」

社長が呆れながら言った。


「みなさんにご迷惑をおかけしました。すみません。」

KENちゃんとバンドのマネージャーが一緒に謝った。


「KENちゃん、会社の商品食うのもうやめてくれないか?今お前を首にすると・・やっぱり不倫・・って世間が思うからお前をキープするんだよ。事務所が同じでスムーズに事が運んでよかったな。2代目ボーカルのオーディションが始まらなくってツイてるな。」

事務所の社長がKENちゃんを馬鹿にしたように言った。





結局

相田美穂ファンの狂気による事件・・・

というシナリオで話を進めることにした。



これ以上の面倒は嫌だし

KENちゃんと結婚していた事実も世間からうやむやにする為に

事務所の社長が奥さんに金を渡した。



これが手切れ金だった。


奥さんの名前は責任能力がないという理由で

一切紙面に載らなかった。




結局奥さんは罪に問われないほど

精神が崩壊してしまった。




奥さんは全て本当の事を言っていた。



真帆も、相田美穂も、KENちゃんも、奥さんの叔父さんも、事務所も



嘘をつき通して



そうして・・・・




しばらくしてから奥さんは自殺した。