その後離婚したKENちゃんが仕事の帰りに真帆のマンションにTAKAとやって来た。
ドアを開けたお母さんがKENちゃんを見て引きつった。
真帆も全く聞いていなかったので驚いた。
真帆と真帆のお母さんが違う部屋に隠れるように移動した。
「何か昔と雰囲気違うねKENちゃんは。」
真帆のお母さんが言った。
「うん。違う。」
「あの男の子も老けたね。普通のおじさんみたいだね。TAKAちゃんよりも若いんでしょ?」
「まあ・・離婚したから。」
「え?結婚式で子供いなかった?」
「子供いるよ。でももう会えないみたいよ。」
「何年くらい結婚してたの?」
「1年7、8ヶ月・・かな・・。」
「なんでそんなにすぐに別れちゃうの??」
「知らないよ。仲悪かったみたいよ。」
KENちゃんが帰るときに台所に出てきた真帆とKENちゃんがばったり会った。
「ああ、KENちゃん。何ももてなさなくて御免なさい。」
「TAKAが冷蔵庫から水羊羹と麦茶出したからいいよ。気にしないで。」
「だ・・大丈夫?」
「俺は大丈夫だけど・・・。もし、別れたあいつが変なことを喋ったらごめん。本当にごめん。」
「へ・・変なこと・・?」
「例の死にかけた薬の話とか・・。」
真帆の目の前が真っ暗になった。
「あ・・それは・・。こまる・・。」
「ごめん。話し合いなんかできる感じじゃなくて・・。養育費も一切受け取らないし、完全に人生からシャットアウトされた。何をしでかすか分からない状態だ・・。」
「奥さんは今何してるの?」
「実家にいて、簿記の試験には受かったけれど・・・鬱病らしい。親が子供の面倒を見てる状態らしい。」
「ああ・・・。」
「あと、浮気相手だと真帆を疑ってるから慰謝料とか言い出したらごめん。」
「KENちゃん。愛人はあの子だったってはっきり言ってよ。」
「うん・・。でもそうしたらもっと大騒ぎになる。あいつのほうが真帆より有名だし。事務所同じだし。」
「KENちゃん!不倫じゃ少女漫画のイメージがた落ちなんだけど!」
「あいつは今有名すぎて・・。ワイドショーに追っかけられそうで怖い。今の時点では何もしたくないし、言いたくない。ごめん。」
「KENちゃん、自分のことばっかり!」
「でも俺がワイドショーに追っかけられたら、事務所が同じだからバンドメンバーみんなでぽしゃる・・。」
真帆は腹が立ってきた。
ボーカルは2代目をいれればいいんだよ・・・
本当にそう思った。