碧いラフレシアの花 その502 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


奥さんが泣きながらKENちゃんを睨みつけた。


「沼田さんは結婚してくれるって言ってたのよ。あんたが全部台無しにしたわ。」


「お前の社会復帰って痩せないエアロビと不倫で再婚相手を見つけることか?いい加減にしろよ。」


「沼田さんにはおいおい子供のことは正直に話すつもりだったのよ。」


「何で一歳の子供置いて出て行ったんだ。無責任だ。」


「あなたは私がどんなに追い詰められて、どんなに寂しかったのか分からないのよ。気がついたら沼田さんに会いに電車に乗っていたのよ。電車の座席に座ると夫に折られた尾てい骨が激しく痛んだわ。私がどんな気持ちで生きているか分からないでしょ?あなた?」

「こんなだらしない女にこどもを渡せないよ。子供おっぽりだして変な間男に狂いそうだ。」

「自分はどうなの?妊娠中から、ツアー中から、浮気ばかりして。人の気持ちを考えたことある?どこの馬の骨とも分からないグルーピーまで夫婦の寝室にひきずりこんでやっていたのはアンタでしょ?私はほんとうに沼田さんの事を愛していたのよ。あなたみたいな冷たい男には分からないでしょうけど。」

「沼田はそんなにお前のことには好きではなかったみたいだな。すぐにネズミみたいに逃げたぞ。」

「じゃあ、あなたに子供をまかせたらどんな女が家に通ってくるの?私は一回だけ本当に誰かを好きになっただけで母親失格なの?」