碧いラフレシアの花 その496 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「何か不思議ですよね。KENちゃんってそういう感じの人に見えなかった。」

「まーね。まあ、あの凄い奥さんだとね。前なんか俺らのマンションにまでKENちゃんが真帆と浮気してたって文句を言いに来たぞ。」

「それって、違いますよね。相手はあの子ですよね。あの子売れちゃいましたよね。」

「そうそう。でも同じ事務所で迷惑がかかるから黙ってたんだよね。あの奥さんだと頭悪そうだから事務所で文句言って暴れそうで・・。だから本当の浮気相手の名前は言わなかった。」


しんちゃんがお酒を飲みながら昔を思い出した。


「なんか年を取りましたよね。TAKAさんが30歳って冗談みたいです。」

「うん。」

「KENちゃんはお小遣い2万で子育てが大変だから家にいることが多いみたいですよ。この年になるとみんなそれぞれですよね。」

「うん、蓋を開けてみるとみんなそれぞれ違う場所に行っちゃった。」

「もしインディー落ちしてもバンド続けたいですか?」

「KENちゃんが妻子持ちだから、レコード契約切れたら抜けると思う。他は独身だから続けるかもしれないけど。その時にならないと分からない。」

「TAKAさんはのらりくらりとしているけど何だかんだとツイていたね。結婚も幸せなんでしょ?」

「うん。小さい頃からツイてなかったけど、まあ路頭に迷う事はないと思うよ。最近結構楽しいよ。この年になってはじめて楽しいとか思うようになった。」

「真帆さんどうですか?」

「まあ、仲良くやってるよ。」