「何か不思議ですよね。KENちゃんってそういう感じの人に見えなかった。」
「まーね。まあ、あの凄い奥さんだとね。前なんか俺らのマンションにまでKENちゃんが真帆と浮気してたって文句を言いに来たぞ。」
「それって、違いますよね。相手はあの子ですよね。あの子売れちゃいましたよね。」
「そうそう。でも同じ事務所で迷惑がかかるから黙ってたんだよね。あの奥さんだと頭悪そうだから事務所で文句言って暴れそうで・・。だから本当の浮気相手の名前は言わなかった。」
しんちゃんがお酒を飲みながら昔を思い出した。
「なんか年を取りましたよね。TAKAさんが30歳って冗談みたいです。」
「うん。」
「KENちゃんはお小遣い2万で子育てが大変だから家にいることが多いみたいですよ。この年になるとみんなそれぞれですよね。」
「うん、蓋を開けてみるとみんなそれぞれ違う場所に行っちゃった。」
「もしインディー落ちしてもバンド続けたいですか?」
「KENちゃんが妻子持ちだから、レコード契約切れたら抜けると思う。他は独身だから続けるかもしれないけど。その時にならないと分からない。」
「TAKAさんはのらりくらりとしているけど何だかんだとツイていたね。結婚も幸せなんでしょ?」
「うん。小さい頃からツイてなかったけど、まあ路頭に迷う事はないと思うよ。最近結構楽しいよ。この年になってはじめて楽しいとか思うようになった。」
「真帆さんどうですか?」
「まあ、仲良くやってるよ。」