碧いラフレシアの花 その497 KENちゃんの離婚 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

しんちゃんと飲んだ次の朝にTAKAがKENちゃんの家に電話をかけてみた。


KENちゃんのお母さんが電話に出て、KENちゃんを呼んだ。


不機嫌そうにKENちゃんが出た。



のらりくらりとしたTAKAが真帆の金でのんびり楽しそうに生きているのを見るのは今のKENちゃんには苦痛だった。





TAKAが数ヶ月前に真帆と一緒にKENちゃんの奥さんがラブホテルから男と出てきたのを見た事があると告げた。



「何で、その時に教えてくれなかったんだ?そうすれば、こんな事にはならなかったかもしれないのに!」

KENちゃんがTAKAに怒った。

「そんな夫婦の問題に首を突っ込みたくないよ・・・。」

TAKAが面倒くさそうに言った。



KENちゃんは奥さんを見下していたから

まさか奥さんが浮気しているとは思わなかった。

あんな奴でもいいという男がいるのか?とさえも思った。


「そういえばよく専門学校の友達に会いに行っていた。」

KENちゃんが思い出したように言った。


「奥さんから電話あった?」

「あった。友達の家にいるって言うんだ。」

「その友達が男なんじゃないの?だから子供を置いていったんじゃないの?」

「ふざけてる。不貞と育児放棄で養育権は取る。あいつはどうせ無職だ。」

KENちゃんが怒りながら言った。







この時TAKAは初めて奥さんに同情をした。





昔から奥さんの事は嫌いだったけれど



ここまで

子供を置いてまで

そういう風に追い込まれる何かが

あったんじゃないか・・と思った。




奥さんの骨折の具合はどうなの?とTAKAは聞こうとしたが

それはやめておいた。



両方の親から見捨てられて

親と音信不通のTAKAからすれば

まだKENちゃんの子供は自分よりはマシな人生を生きるんだろうとは思った。



KENちゃんは自分が浮気の嵐だったのに

「不貞と育児放棄」って裁判所で奥さんの事を言うのかな?




昔さゆりさんが妊娠したのに捨てたTAKAをKENちゃんは「冷たい。」と批判したけれど

中途半端に世間と折り合いをつけている30歳近くのKENちゃんのほうが冷たいとTAKAは思った。