「KENちゃん、最近めっきり老けましたよね。TAKAさんのほうが年上なのに、TAKAさんのほうが見た目若いよね。」
しんちゃんがちょっと真面目な顔で言った。
「あ~、今から俺が言う事内緒にして下さいよ。一応プライバシーだから。」
しんちゃんが小声で続けた。
「え、何?」
「KENちゃんがおととい夫婦喧嘩して奥さんを蹴ったら・・・。」
「えー?KENちゃんそんな事するの?身持ちが悪いだけじゃなくて?」
TAKAがちょっと馬鹿にしたように言った。
「奥さんが尻もちをついて・・尾てい骨が折れたそうです。」
「ひでー。子供いるのに、最低のパパって感じ。俺は真帆に手をあげたことはないぞ。お膳をひっくり返したりとかも・・・・ない、ない・・。」
「奥さん、実家に帰ったんですが・・。」
「また帰ったの?前も帰ってたよ。」
「実家にひとりで帰っちゃって子供を置いて消えたそうです。KENちゃんが仕事から帰ったら子供がひとりで家にいて泣いてたって・・。」
「もう、最低。離婚すればいいのに。」
「置手紙では実家に帰りますって書いてあったから、KENちゃんが実家に電話したら、実家にいないんだそうです。まさか奥さん自殺とかしてなきゃいいけど・・。KENちゃんが仕事に行けないから、KENちゃんの実家のお母さんがマンションに来て子供の面倒見てくれているそうです。」
「あー、KENちゃんの奥さんは男がいるんだよね。男の家にいるんじゃないの?」
「えっ?本当ですか?」
「本当。ホテルから男と出てくるところを真帆と見た。」
「うわあ、もう想像以上にキテますね。それKENちゃんに言ったほうがいいと思いますよ。離婚するにしても真実は知りたいでしょうから。」
「そうだね。今日電話かけて話すよ。」
TAKAがかったるそうに言った。
「奥さんの骨が折れた事は伏せて・・、まあKENちゃんも恥ずかしいだろうから・・・。でもしんちゃんが奥さんが消えたって話したってことを告げて、奥さんの居所についてまあ、ヒントをあげるよ。下手すると奥さんは男と夜逃げかもね。まあ、子供置いていったからまだよかったんじゃないの?」