「あんまりしょぼい服だと一応客商売なんだから恥ずかしいよ。」
「うるさいわね。私のスーツだって1万5千円以下で買うわよ。それでも文句ある?」
「お前は業界にはいないからいいんだろうけど、俺は嫌だよ。」
奥さんがKENちゃんを睨みつけた。
「指輪も結婚式もなかったのよ、私は!」
「分かった。1万5千円くれよ。」
KENちゃんがふてくされて言った。
「痩せないエアロビ代で俺の金をドブに捨てたくせによ。」
KENちゃんがそう言った後、シマッタ!と思った。
奥さんが飲みかけのコーラのボトルを開けてKENちゃんの頭の上からコーラを降り注ぐようにしてかけた。
「もう、お前実家に帰れよっ!」
KENちゃんが奥さんを蹴飛ばした。