碧いラフレシアの花 その484 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

「もう、こんな結婚いやだよぉー。」


奥さんが発狂したように叫びながらコップを床に叩きつけた。


ガラスの細かい破片が飛び散った。



よちよち歩きのKENちゃんの子供がやって来て、ガラスの破片を踏んで足を少し切った。


KENちゃんが焦って子供の足から細かいガラスの屑を抜き取った。


「俺が子供の手当てするから、お前がガラスとコーラ片付けて掃除機かけろよ。」

「あんたが片付けてよ。」

「お前が全部やったんだぞ。何で俺が片付けるんだよっ!」






台所の床がコーラとガラスの破片まみれになっていた。




KENちゃんが床を見ながら冷たくちっと舌打ちをした。


「真帆とTAKAの結婚式になんか出ないからね!」

奥さんが泣きながら言った。


「出なくていいよ。恥ずかしいから。」

KENちゃんが言った。



奥さんが泣きながらガラスを片付け始めた。

「もう、死にたい・・。」

奥さんが泣きながら言った。

「もう、うるせーから死ねよ。」

KENちゃんが馬鹿にしたように言った。



奥さんが涙いっぱいの目でKENちゃんを睨みつけた。


「こんな中卒の嫌な男と貧乏してる私の身にもなってよ。アンタの実家もアンタみたいに冷たいし・・・。手当たり次第にグルーピーと自分の旦那がやってる間に、私は子育てと社会復帰に必死なのよ。」


KENちゃんは奥さんを無視した。


「大学の友達とも恥ずかしくて会えないのよ。ここまで凋落した私の身にもなってよ。」