「もう、こんな結婚いやだよぉー。」
奥さんが発狂したように叫びながらコップを床に叩きつけた。
ガラスの細かい破片が飛び散った。
よちよち歩きのKENちゃんの子供がやって来て、ガラスの破片を踏んで足を少し切った。
KENちゃんが焦って子供の足から細かいガラスの屑を抜き取った。
「俺が子供の手当てするから、お前がガラスとコーラ片付けて掃除機かけろよ。」
「あんたが片付けてよ。」
「お前が全部やったんだぞ。何で俺が片付けるんだよっ!」
台所の床がコーラとガラスの破片まみれになっていた。
KENちゃんが床を見ながら冷たくちっと舌打ちをした。
「真帆とTAKAの結婚式になんか出ないからね!」
奥さんが泣きながら言った。
「出なくていいよ。恥ずかしいから。」
KENちゃんが言った。
奥さんが泣きながらガラスを片付け始めた。
「もう、死にたい・・。」
奥さんが泣きながら言った。
「もう、うるせーから死ねよ。」
KENちゃんが馬鹿にしたように言った。
奥さんが涙いっぱいの目でKENちゃんを睨みつけた。
「こんな中卒の嫌な男と貧乏してる私の身にもなってよ。アンタの実家もアンタみたいに冷たいし・・・。手当たり次第にグルーピーと自分の旦那がやってる間に、私は子育てと社会復帰に必死なのよ。」
KENちゃんは奥さんを無視した。
「大学の友達とも恥ずかしくて会えないのよ。ここまで凋落した私の身にもなってよ。」