真帆が呆れた顔をした。
「すみません。何もかもが初めてだし・・。僕の思ってるような初体験とは違うんです。」
「橘君の思ってるような初体験って何なの・・?」
「もっと愛が欲しい・・。」
真帆が首をかしげた。
「18の時今の年まで童貞だと思った?」
「思いません。」
「それじゃ、26歳までこんな調子でおあずけになるわよ。26歳の時、22の時はこの年までまさか童貞だと思わなかったよなぁ・・って。」
「もう、やめてください。あなたみたいな女性だと反応しない体なんです。」
橘君が悔しそうに言った。
「そう・・。できないならもういいわ。」
真帆がぷいっと背中を向けて寝た。
橘君が「僕は好きな人とじゃなきゃ出来ない。」と言った。
真帆が無視した。
真帆は橘君に背中を向けて寝ながら昔の自分の事を考えた。
TAKAと最初に寝た時は私はTAKAの事を愛していたけど
TAKAは私の事を愛してたかな・・・?
KENちゃんと私が最初に寝た時
私はKENちゃんの事は愛してなかったし
KENちゃんも愛してはいなかったんじゃないの・・・?
でもKENちゃんが良すぎて気絶したんだ。
でもその後KENちゃんが付き合ってって言って
その後KENちゃんが一緒に暮らそう・・って言ってくれて・・・
橘君って宇宙人なの・・・?
言ってる意味が分からない。
私には橘君の言っている意味が
多分一生分からない・・・。
「私みたいな女じゃだめ・・ってどういう意味?私みたいな女ってどういう女?」
「後先考えていない女性の事です。」
これを言って、シマッタ!と橘君は思った。
しばらく沈黙があった。
「後先は考えていないけど・・・。いつも自分のことよりも大切な男がいたな・・・。」
さらに真帆が続けた。
「恋はねー。するんじゃなくて堕ちるもんなんだよ。」
それから真帆が小さな声で言った。
「瞬間でその後の運命が決まっちゃう・・・。」
「私はね、好きじゃない男と天国に行くよりは、好きな男と地獄に行くほうが好きだよ。」