碧いラフレシアの花 その448 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



それから奥さんが店屋物の鍋焼きうどんの器が2つテーブルの上にあるのに気がついた。


「何二人でうどんなんか食べてるんだよ。」


奥さんが怒り出した。


「もう通い妻が出来たの?あなたどこまで最低なの?子供に示すものなんか何もないじゃないのっ!」


「ごめん。魔が差した。」


「あの子と付き合ってるの?」


「違う。」


「あの子の出所は何なの?」


「今日いきなり家を訪ねてきたファンで・・面識はない・・。」


「馬鹿じゃないのっ?いつかキチガイのファンに刺されるわよっ。アンタっ!子供もいるんだからしっかりしてよ。あんただけの家じゃないのよっ!」


「ごめん。」


「やたら門戸が広いじゃないのっ!アンタっ!これじゃ極秘入籍した意味がないじゃないっ!何も悪い事してないのに事務所にあんたの実家なんかに隠されて、こんなに苦労して・・。それなのに浮気ばかりされて・・・。」







確かに極秘入籍の意味はなかったように思えた・・・。






奇妙な事に今日の女の子はKENちゃんが妻子持ちなのを既に知っていた。







その子がじっとベビーベットや奥さんの花柄のスリッパを見ているので、KENちゃんが苦笑したら・・・



「もう知ってるよ。KENちゃん妻子もちってファンの間で有名だよ。」とその子はあっさりと言った。


「誰から聞いたの?」KENちゃんがその子に聞いた。


「誰って・・、同じようなファンの子だよ。公園でKENちゃんがよくベビーカー引いてタバコ一人で吸ってるとか・・・。有名だよ。」








これでまた噂が広まるんだろうな。


最低なおとーさんっていう噂が広まるんだろうな。


KENちゃんがうな垂れた。






「ごめん。もう浮気しない。俺が最低だった。ごめん。」


「もうこんな結婚嫌よっ!里帰りさえも安心して出来ないってことよね???」