自分のマンションに力なく帰宅したらTAKAがTVを見ながらビールを機嫌よく飲んでいて
「おかえり。」と言った。
「真帆。KENちゃんのすごい奥さんから、あなたの婚約者と私の夫について大切なお話があるんですけどぉとかさっき電話があったんだ。」
「もう、その話やめて。奥さんにKENちゃんの浮気相手だと誤解されて怒られてきて、すごいストレスなんだから。」
「早坂まりあさん抜きで2人だけで話しましょう・・とか怖い。KENちゃんがまりあさんを本名の真帆、真帆って呼んで構ってるのが怪しいとか、KENちゃんの外泊が多いけど、まりあさんは自営業だから浮気しやすいとか・・。」
「もういやだよ。あの人苦手なんだけど。」
真帆が泣きそうな声で言った。
「俺、KENちゃんの浮気相手知ってるんだけど、言わなかった。知らないって誤魔化して、真帆は関係ないって言ってもしつこくて。」
KENちゃんの浮気相手って・・?
真帆はそれについて聞きたかったが、聞いても仕様が無いので黙っていた。
「あの奥さん、私がKENちゃんと昔付き合ってた事知ってるの?」
「全然知らないみたい。」
「もういい加減にして欲しい。」
真帆が怒って寝室に引っこもうとした。
「明日真帆が出版社のパーティでいないから、俺が午後6時に奥さんをここに招待する羽目になったよ。あの夫婦の問題で俺の問題じゃないのにね。面倒くさい。」
TAKAがぼやくように続けた。
「あんな出来ちゃった結婚5年続かねー。KENちゃんも時間の無駄だな。」
それからTAKAが面倒くさそうに「カステラでも出すか・・。」と言った。