碧いラフレシアの花 その403 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



KENちゃんのマンションに真帆は嫌々たどり着いた。


身重の奥さんに真帆のマンションに来いとは頼めなかったし・・・・


それにしても速達で送れない理由ってなんだろう・・・。



ドアのブザーを押したら、派手で男顔の長身の奥さんが出て来た。

なんか宝塚の男役みたいな人だなと思った。



「あら、いらっしゃい。」

奥さんが冷ややかに言った。


歓迎されていないのはすぐに分かった。


真帆がおどおどと奥さんの本を差し出した。


「すみません。」

真帆が謝った。


「今日はね、夫が出かけてるの。あなたとはちょっと話したい事があるのよ。家に上がってくれる?」

「あ・・はい。」

真帆がまたおどおど答えた。

「おじゃまします・・。」

気弱な声で真帆が言った。


玄関のスリッパが白いバラの模様でやたら少女趣味だった。


居間に上がったら、赤ちゃんの洋服の包みがコタツの横にあった。




それから奥さんが紅茶とシュークリームを真帆に出した。