TAKAは明らかにパニックになっていた。
KENちゃんが真帆の名前を大声で呼んで体を揺すった。
真帆は何も反応しなかった。
「どうしよう・・。どうしよう・・。」
TAKAが弱気な声を出した。
「TAKAちゃんしっかりしてよ。俺よりも年上でしょ?」
「こんなはずじゃなかった。」
TAKAが涙声になった。
「あのねー。TAKAちゃん、中学生じゃないんだから・・。いい加減にしたらぁ?」
そのうち真帆の体が小刻みに揺れて、真帆が口から泡を吹き出した。
「もう、俺救急車呼ぶから。」
KENちゃんが電話機に手をかけた。
その時TAKAがKENちゃんを突き飛ばして電話機のプラグを抜いた。
「信じられない!」
KENちゃんが激怒した。
KENちゃんがプラグを入れようとしたら、TAKAが電話機を投げた。
二人で揉み合っていたら、ドアを誰かが激しく叩いていた。
呼び鈴が何回も鳴り「KENちゃん!そこにいるのっ?」とKENちゃんの奥さんが絶叫する声が聞こえた。
KENちゃんがドアを開けた。
「大変な時に来たぞー。お前は。」
KENちゃんが玄関の所で奥さんに言った。
「TAKAちゃんの彼女は平気なの?」
「全然平気じゃないよ。」
KENちゃんが言った。
TAKAが後ろで放心状態でぽつんと立っていた。