KENちゃんが30分ほどして真帆のマンションに到着した。
マンションの高級さにKENちゃんはびっくりした。
聞けばローンなしで印税で真帆が買い取ったのだという。
真帆がどれくらい金持ちなのかKENちゃんにはもう想像もつかなかった。
TAKAは逆玉の輿だな・・とちょっと思った。
ドアを強く叩きながら呼び鈴を押したらTAKAが焦って出てきた。
KENちゃんが呆れるくらい・・・・
TAKAはおろおろしているだけで何もしてなかった。
ベットの上で小柄な真帆が青白い顔で寝ていた。
ぴくりとも動かないので死んでいるのかとKENちゃんは焦った。
KENちゃんが真帆の手を取ったらまだ暖かかった。
ちゃんと息もしていた。
心音が聞こえていた。
でも体温がやや低めで
脈が妙にゆっくりだった。
KENちゃんは焦った。
「TAKAちゃん何やってんの?ヒーターとかストーブとか服とか布団とかいっぱい持ってきてよ!」
KENちゃんが指示してTAKAが焦りながら色々家の中から持ってきて用意した。
「今はいいけど最悪の場合はすぐに救急車呼ぶからね。」
KENちゃんがむっとして言った。
「それはやめてくれ。」
TAKAが哀れっぽい声で頼んだ。
「何で?」
「俺のキャリアがパーだ。」
TAKAが答えた。
「何だよ。真帆を山にでも捨てるのかよ。薄情だな。」
KENちゃんが驚愕した。
「本当にぎりぎりまで救急車はやめて欲しい・・。」
TAKAが恥ずかしそうに言った。
「別に漫画なんか描かなくても真帆はもうこのマンション現金で買っちまったんだろう・・?まあこれから先何とか生きていけるべ・・。」
KENちゃんが面倒くさそうにむっとして言った。
「俺は・・?」
TAKAがぼやくように聞いた。
「知らねーよ。別に家業を継ぐから俺いつでもバンドなんかやめていいいんだけど・・。」
KENちゃんが冷たく答えた。