碧いラフレシアの花 その372 TAKAと真帆とお母さんと・・・  | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



2月になってバレンタインになった。


ちょっと前まで松島さんにチョコを送るつもりで東京に帰って来たのに、既婚者だと分かって全てが壊れた・・・。





全ての契約書にサインして、アニメ放送が5月からになった。


前からそんな話は聞いていたが、実現するとは思っていなかった。


TAKAとお母さんの気が合ったのは予想外だった。



ちょくちょくお母さんが真帆のマンションに様子を見に来た。


気になるのはお母さんがTAKAをやたら誉めだしはじめた事だ。


お母さんは一体TAKAの何を見ているのだろうか・・・。ここが不思議で仕様がなかった。



その頃から「KENちゃんよか、最終的に良かったよ・・。」とまでお母さんが言い出すようになった。

よほど親子で男を見る目がスカなのだろうと思った。

結局TAKAは続けて真帆の同居人であり続けた。



「あのあんちゃんは無茶苦茶だけど、音楽家としてはああいう方が才能があっていいの・・。」とまでお母さんが言い出した。

「結構子供っぽくて可愛い。」とか「意外に気がいい。」とか、真帆が不在の間に二人の間で奇妙な交流があったらしくTAKAへの評価が上がっていた・・。

勘弁してくれ・・と真帆は思った。


TAKAがお母さんにファンクラブからのチョコを「おかーさんどうぞ・・。」と渡しているのを見て、真帆はげんなりした。


お母さんはKENちゃんは坊ちゃんだし、長男だから駄目・・とか思っていた。TAKAのほうが気が弱そうなので御しやすくていいとも思っていた。






真帆のほうからは松島さんには電話しなかった。


松島さんは真帆の電話番号を知らなかった。






それで


そのまま終わった恋だった。