碧いラフレシアの花 その370 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

「真帆泣くんじゃないよ・・。嫌なこともあれば、いいこともあるよ・・。出版社のほうから私に連絡があってね・・・。アニメ権と映画権の話が出てるってさ・・。女房に逃げられた地方新聞の記者なんかさっさと忘れな・・。」

お母さんが真帆をなだめるように言った。


「お母さんと一緒に出版社に謝りに行こうね。これからだよ。真帆・・。」


真帆のお母さんがそそくさと帰る支度をした。


「あんた・・、このおにーちゃん本当に心配して・・鼻水たらして泣いてたよ・・。」




一体・・・

どうして

お母さんとTAKAの気が合ったのか・・・

真帆は不思議でしようがなかった・・。

2人して真帆に金をたかった共通項か・・・・

それとも母娘で引っかかる男のタイプが似てるのか・・??


「このにーちゃんのバンドで作詞作曲全部このにーちゃんなんでしょ?アルバム3枚メジャーだそうじゃないか。それは知らなかったよー。」




それはそうかもしれないけどさ・・。お母さん、この男の性格知ってる・・?




「子供の顔はまーず、外れないね!孫を劇団でも入れるかい・・?」



真帆は母親が想像以上にズレてるのを思い知った。



「あとね、アニメ放送後に反響が良かったら、おもちゃのメーカーのTからTAKUTO君人形が出るかもっていう企画があるってさ・・。リカちゃんみたいな感じでこのあんちゃんの人形が出るかもねー。」


「プラスチックのピンクのべースとかもオマケで俺のお人形につくらしいよ・・・。」

TAKAがなんだか嬉しそうにつけ加えた。

「真帆!売れたらアシスタントがんがん雇って有限会社作ろうね!アニメ権と映画権にサインしなきゃ!」

お母さんが顔をほころばせて言った。