夜行電車を降りて、駅から真帆は松島さんに電話してみた。
「どうして、急に帰っちゃったの??」とか・・・
「東京の住所と電話番号を教えてくれ・・。」とか・・・
「もし、東京に出てきたら会ってくれる?」とか・・・
具体的な要求が出てきた・・。
奇妙な事に
もう松島さんに関しては
現実感がなかった。
青函連絡船から
碧い波に向かって
死のうとした思い出が
少しフラッシュバックした。
でももう現実感がなかった。
「必ずまた連絡するから・・。私を信じて・・。」
そう言って電話を切った。
それからほとんど長距離電話でなくなったテレカで
そのままTAKAに電話した。
TAKAがかったるそうに電話に出て
真帆からだと分かって
驚愕していた・・・。
2月の東京駅が
人混みでざわざわしていた。
「本当に心配した・・・。真帆ごめんね・・・。ごめんね・・・。」
TAKAが電話の向こうで泣いていた。