碧いラフレシアの花 その342 真帆の失踪の軌跡 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



25日に夜行列車に乗って真帆は何故か青森に来ていた。


出来るだけ遠くに行きたかった。


パスポートなんかないし、海外なんか怖くて行けなかったけど・・・




とにかく遠くに行きたかった。





考えて見れば


19歳のクリスマスに


KENちゃんが青森のM温泉に連れて行ってくれた。




あの時はKENちゃんだけが真帆の人生の真ん中で


全部シンプルで


幸せだった。




26日に青森のホテルに一泊した。


ホテルの部屋からは一歩も出なかった。


もう何も面倒がない世界に行きたかった。


TAKAの事は全然思いださなかった。


お母さんの事は思い出した。



でもお母さんの借金を思い出して


苦しくなった。