25日に夜行列車に乗って真帆は何故か青森に来ていた。
出来るだけ遠くに行きたかった。
パスポートなんかないし、海外なんか怖くて行けなかったけど・・・
とにかく遠くに行きたかった。
考えて見れば
19歳のクリスマスに
KENちゃんが青森のM温泉に連れて行ってくれた。
あの時はKENちゃんだけが真帆の人生の真ん中で
全部シンプルで
幸せだった。
26日に青森のホテルに一泊した。
ホテルの部屋からは一歩も出なかった。
もう何も面倒がない世界に行きたかった。
TAKAの事は全然思いださなかった。
お母さんの事は思い出した。
でもお母さんの借金を思い出して
苦しくなった。