真夏になって真帆の母親の競馬狂がいよいよ病的になってきた。
真帆は苦笑していた。
ずっと母親から死んだ父親がどんなに駄目だったか聞かされていた。
実際蓋を開けてみると・・・・駄目なのは母親のほうだとよく分かった。
真帆の少女漫画家としての収入が高いのは、明らかに芽が出ずに夭折した画家の父親譲りの才能だった。
真帆の母親には・・・何も・・なかった・・。
真帆がドラックにハマったのは・・・
明らかに母親のこういう依存性から来ていると
もう・・よく分かった。
母親はギャンブルに負け続けるのに、キチガイのように相変わらず通販などで着物を買った。
ついに堪忍袋の緒が切れた真帆が、自分のカードと通帳を母親から没収した。
真帆が財布を握る事になり、母親に早く職を探すようにハッパをかけた。
「今まで働き尽くめだった。」
「ヘルニアで腰が痛いから、給食場の仕事は難しい。」
「この年齢からの再就職は難しいから・・・。」
ありとあらゆる言い訳に真帆は腹を立てた。
そのうち大手サラ金会社から取り立ての電話がかかってきた。
真帆が母親に問いただしたら・・・。
「真帆が財布を握って競馬が出来なくなったので・・ついつい、サラ金から借りた・・。」
と泣きながら母親が言った。