碧いラフレシアの花 その311 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

「彼氏ってあの女子寮にいた・・髪が青い・・あいつか?」

「違うのよ。あの人とは別れたの。」

「あいつは終わってたぞ・・真帆。」

「でもいい人だったんだよ。」

「いい人と何で別れるんだよ?」

「私が振られたんだよ。」

真帆が泣きそうな声で言ったので、田中さんはもう言わない事にした。


「何で、結婚してるわけでもない今の男のお袋の借金をお前が払うの???」


真帆は何も答えられなかった。


「逃げろよ。」

「レディスローンの担当さんにクラブに連れて行かれて、サインしたから・・。」

「法的には赤の他人だから、逃げろよ。俺がそのローン会社に行って話してやる・・。」

「もう、結構返したからいいよ・・。」

「本当にいいように使われているぞ。真帆。サラ金なんかなぁ、腎臓ひとつ売ってお詫びしろとか脅したり、そういう世界なんだよ。体売れって言いくるめられたんだよ。」

「利率は?」

「20%」

「合計幾ら?」

「300万。」

「あと幾ら残ってるんだよ?」

「あと100万返せば・・終わり・・。もう2度とやりたくない。こんな仕事嫌だよ。」








田中さんは真帆が現在少女漫画家で、フルタイムでホステスは無理だとつきとめた。


「あと・・同居してる無職の私のお母さんもすごく借金あるみたい・・・。もう怖くて・・。」

真帆が泣き出した。


田中さんがげんなりした顔で真帆を見た。


「あのさ・・・。自分の人生でしょ・・?真帆、きついようだけど・・。もう大人でしょ?今の男とか自分の母親から自立して生きれないの?独りで暮らして自分のためだけに生きろよ。」