「彼氏ってあの女子寮にいた・・髪が青い・・あいつか?」
「違うのよ。あの人とは別れたの。」
「あいつは終わってたぞ・・真帆。」
「でもいい人だったんだよ。」
「いい人と何で別れるんだよ?」
「私が振られたんだよ。」
真帆が泣きそうな声で言ったので、田中さんはもう言わない事にした。
「何で、結婚してるわけでもない今の男のお袋の借金をお前が払うの???」
真帆は何も答えられなかった。
「逃げろよ。」
「レディスローンの担当さんにクラブに連れて行かれて、サインしたから・・。」
「法的には赤の他人だから、逃げろよ。俺がそのローン会社に行って話してやる・・。」
「もう、結構返したからいいよ・・。」
「本当にいいように使われているぞ。真帆。サラ金なんかなぁ、腎臓ひとつ売ってお詫びしろとか脅したり、そういう世界なんだよ。体売れって言いくるめられたんだよ。」
「利率は?」
「20%」
「合計幾ら?」
「300万。」
「あと幾ら残ってるんだよ?」
「あと100万返せば・・終わり・・。もう2度とやりたくない。こんな仕事嫌だよ。」
田中さんは真帆が現在少女漫画家で、フルタイムでホステスは無理だとつきとめた。
「あと・・同居してる無職の私のお母さんもすごく借金あるみたい・・・。もう怖くて・・。」
真帆が泣き出した。
田中さんがげんなりした顔で真帆を見た。
「あのさ・・・。自分の人生でしょ・・?真帆、きついようだけど・・。もう大人でしょ?今の男とか自分の母親から自立して生きれないの?独りで暮らして自分のためだけに生きろよ。」