ホワイトデーの翌日の朝に、真帆はTAKAのアパートをあとにした。
「ちょっと一緒に暮らす事考えてよ。あのオカアサンと一緒にいたら一生結婚できないよ。あのオカアサンが完全扶養されてる姿はおかしいよ・・。」
TAKAが言った。
正直真帆も、真帆の母親の浪費には恐怖を感じていた。
親孝行という名で大きな寄生虫を作ってしまった。
だらしなくても、着物を作ったり、宝石を買ったりせずに、仕事をしてるTAKAのほうがマシだと思った。
自分の母親がこういうタイプの人間だと知ったのは残念だった。
今まで分からなかったのは
・・・・・単に貧しかったから・・だ・・・。
「客と浮気やめてよ。マンションとかに、自分の女が、どっかの金持ちのオヤジに囲われるのとか・・・俺は面白くない・・。」
「あーあ、マンションにお母さんごと囲ってもらおうかなぁ・・。」
真帆がげんなりした調子で言った。
「お袋も、クラブの客もいない世界に住もうよぉ・・。普通に二人で暮らそうよ・・。」
TAKAが言った。
「普通なんか自分にあるのかな・・。TAKAと関わってから人生が普通じゃなくなったんだけど・・・。」