碧いラフレシアの花 その304 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代






「お母さんがこの頃、TVの通販とかにハマって、宝石とか毛皮とか買いだして・・・。もう怖いよ・・・。」


「お袋追い出せよ。大変な事になるぞ。俺みたいになるぞ。」


「私のお母さんの借金なんか、私以外に返せる人いないよ。お母さん無職だもの・・。」


「ねえ、俺と暮らさないか・・・。」

「やだよ。」

「何で?」

「二人でポン中になりそうじゃんよ・・・。」

「ならないよ。」

「何で今更私と暮らしたいの・・・?」

「仕事が不規則で会えないし・・・真帆が浮気してるんじゃないかとか・・・気になりだした。あと・・一緒にいて楽だし・・・。」

「それは・・・。もうちょっとお母さんの様子を見てから決めたい。」

「お袋追い出すの大変だから、俺の所に家出してきたら・・?」

「お母さんの借金の額が具体的に分かったら・・・いいんだけど・・。お財布お母さんが握ってるからよく分からないんだよ。」

「ひどいお袋だぞ・・。」

「最初、私がポン中になったりするのって、精神的に駄目だった父親譲りかなあ・・とか思ったんだよ。でもお父さんってそういう方向に行く感じの人ではなかったみたい・・。気がついたんだけど、お母さん私にそっくりなんだよ。有り金全部使ってる感じ・・。買い物中毒みたいで怖いよ・・・。」

「一緒に暮らしてお袋を追い出せば、身売りはしなくてもいいだろう・・・。」

「でもTAKAのアパートは二人が住むには狭いよ。」

「どっかもうちょっと大きいアパートに二人で引っ越そうよ。」


真帆はしばらく考えた。


母親を喜ばそうとして

いいマンションに越してみたが

母親がしたことは

完全無職で真帆の印税と原稿料を

自分の着物、宝石、毛皮

などに使う事だけだった・・・。