シャワーを浴びて真帆が素肌にホテルの白いバスローブを着て出てきた。
兄弟がソファに座ってTVを見ていた。
「これを君に・・・。」
兄のほうが大きな紙のバックを渡した。
中にシャネルのバックと百貨店で買ったらしい外国のバタークッキーが入っていた。
ここへ来る前に兄弟で真帆の為に選んで買ってきたのだと言う。
「ホワイトデーだから・・。」
弟が恥ずかしそうに言った。
弟が真帆の頬にキスをして
「仕事嫌がって逃げ出すんじゃないか・・と心配で・・・。」
と・・つぶやいた。
それから、弟、兄の順番でシャワーを浴びてきた。
弟がシャワーを浴びている間、真帆はシャネルのバックを見ていた。
真っ赤なバックだった。
生暖かい
春一番が
吹く
3月の夜だった。