碧いラフレシアの花 298 冷たく乾いたホワイトデー | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



シャワーを浴びて真帆が素肌にホテルの白いバスローブを着て出てきた。


兄弟がソファに座ってTVを見ていた。


「これを君に・・・。」


兄のほうが大きな紙のバックを渡した。


中にシャネルのバックと百貨店で買ったらしい外国のバタークッキーが入っていた。


ここへ来る前に兄弟で真帆の為に選んで買ってきたのだと言う。


「ホワイトデーだから・・。」


弟が恥ずかしそうに言った。


弟が真帆の頬にキスをして


「仕事嫌がって逃げ出すんじゃないか・・と心配で・・・。」


と・・つぶやいた。


それから、弟、兄の順番でシャワーを浴びてきた。


弟がシャワーを浴びている間、真帆はシャネルのバックを見ていた。


真っ赤なバックだった。





生暖かい


春一番が


吹く


3月の夜だった。