クラブの隠語で「配達ディナーボックス松」と呼ばれた真帆のヴァレンタイン仕事が終わった。
終電がなくなるのでTAKAのアパートに泊まる事にした。
雪がいっぱい積もっていた。
青白く街灯が光っていた。
ふとKENちゃんは今日彼女と一緒なのだろうな・・・・と思った。
どんなに印税で稼いでも
どんなに高級売春で稼いでも
金は指の間をすり抜けて行った。
真帆の母親は完全無職で
カラオケや温泉に夢中になっていた。
お財布を全部母親に預けたら
さっそく母親が分割払いで
着物を作って来た。
真帆は成人式の
着物さえもなかった。
19歳とか
20歳のころは
KENちゃんだけが
いれば
何も
いらなかった・・・。
そういえばTAKAの事は何年くらい知っているんだろう・・・。
高校生の時から知っているんだ。
顔は知ってるけど
何も知らない人を
ずっと愛していて
やっと何年後かにTAKAと話せて・・・
何だか知らないけど
18の時に処女のまま抱かれた。
気がついたら
KENちゃんの事が死ぬほど好きになって
でも・・・KENちゃんは去って行って
またTAKAと一緒で
TAKAの借金背負って
こんなに寒い
ヴァレンタインが
来た・・・・。
こんなヴァレンタインが
やって来た・・・。