碧いラフレシアの花 その278 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代






面接から2日後クラブから架空の出版社名で電話が入った。


電話は母親が取った。


仕事からみだと母親は何ひとつ疑わず、真帆に電話を渡した。






「仕事がらみの飲み会で朝帰ってくる・・・。」

そう言って家を出た。




クラブに着いたら従業員が「ディナーボックスの松をお届けしますね。」と隠語で客に電話してた。


従業員が真帆を車に乗せて運転した。


どこに連れて行かれるのかも知らなかった。


「お客様が誰か口外しないでくださいね。」


無機質な口調で従業員が言った。



外を見たら冬の雨が降っていた。


真っ暗で冷たく凍えた空気の中で

信号の青い色が

濡れたアスファルトに反射していた。


外は真っ暗だった。