碧いラフレシアの花 その266 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



TAKAと初詣から帰ってきたら、TAKAのアパートの電話が鳴った。


「ごめん・・・。真帆電話取って。取立てだから・・。俺はいないと言ってくれ。」


真帆が電話をとった。


「小室ちづるさんの御子息の小室隆章さんのお宅ですね?新宿あけぼのレディスローンの村田と申します。隆章さん出してくれますか?」

「今外出していないんですけど・・。」

「居るのは分かっているんですよ。出してくださいよ。」

「いや、本当にいないんです。私、留守番なんですけど。」


レディスローンの担当の村田さんは本当に怖そうな中年のおばさんだった。


「あら、あなた、彼の恋人かなにか?あなたがお金を返済することも出来るわよ。女が男を支えるのは内助の功よ。」

「すみません。なんの話か分からないんですけど・・・。」

「そのうち、あなたにも説明してあげるから。そうよ、あなたが返せばいいのよ。」

「すみません。また電話してください。」

真帆が急いで電話を切った。




「怖かったよー。TAKA。そんじゃそこらのおばちゃんじゃないよ。手強いよー。」

真帆がぼやいた。




それから30分して誰かかがドアを叩く音がした。


「返しなさーい!返しなさーい!あなたっ!借金を返すのは人の道よっー!」


近所中に聞こえる声でおばさんが絶叫していた。