「返せーっ!返せっー!開けなさいよっー!アンタっー!いるのは分かってるんだよー!」
声を振り絞っておばさんが叫んでいた。
「お・・おんなとは思えない・・。ふざけやがって・・。」
TAKAがむっとしてドアを開けた。
「あーら、小室さん、いらっしゃったの?」
ちょっとパンチパーマ系の頭をした豹がらのコートを着た太った怖いおばさんが立っていた。
名札をちゃんと着けていて、名札には「村田節子」と書いてあった。
「さっき帰って来たんだよ。」TAKAが怒って言った。
「あらあら、いいタイミングだわ~。」
村田さんはオレンジの口紅をべったりつけていて、目の上がサーファーや、「奥様は魔女」のサマンサのママのように青かった。
「俺、本当に金ないからやめてよっ!」
「あんたが金返さないと、あたしたちの給料も出ないんだよ!被害者は私たちだよっ!」
村田さんはそう言って拳で壁を叩いた。