碧いラフレシアの花 その262 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代



TAKAはKENちゃんから真帆とKENちゃんの別れのいきさつについてちょっと聞いていた。


真帆が、出版社から金を前借してマンションに住むから、KENちゃんは何も払わなくていい・・とKENちゃんにオファーしたら、KENちゃんがジャンキーのヒモなんか嫌だ・・と激怒したいきさつも知っていた。


真帆もKENちゃんを失いたくなくて必死だったのだろうな・・と思った。



でもその話を聞いてちょっぴりKENちゃんが羨ましいとも思っていた。



昨日の電話でお母さんに、真帆はTAKAと暮らすつもりも、結婚するつもりも、子供を作るつもりもない・・・と言われた後、TAKAは何となく悲しくなった。



「ねえ、本当に大丈夫なの・・・。」真帆が聞いた。

「うん・・・。」

「あんな高いのクリスマスに買ってくれてありがとう・・・。そういう事情は知らなかったよ・・・。」

「もう、本当についてないから・・・。俺はここ数年女運も駄目だし・・・・。」

「本当に破産する前に言ってよ。あたしが出版社から前借りしてあげるから。」

「俺じゃ、返せないかもしれないよ・・・。」TAKAが苦笑した。

「でもTAKAの模倣キャラのTAKUTO君のおかげであたしは変に儲けてるんだよ。あげるよ。あげる。どうせ私、一生子供も結婚もなしだと思うし・・・。残したって仕様がない・・。遊びに出かけたってシャブ買って終わりだろうから・・・・家で地味に仕事してるからいいよ・・。遠慮しないで破産する前に言ってね。」