「おまえのかーちゃん、怖い・・・。」
TAKAがタバコを吸いながらぼやいた。
「何も無い人で、何も面白い事が無かった人だから・・、難しいんだよ。」
真帆が言った。
「真帆の金が目当てなんでしょ?とかいきなり言われた。なんかなあ・・・。」
TAKAが言った。
「お母さん自体が金なんかないし、あった事もないから不安になっておかしくなるんだよ。ごめんね。」
真帆が言った。
「あのかあちゃんといる限り、お前、一生結婚できねえぞ。」
「しなきゃ、しないでいいよ。TAKAが家に婿養子に来るわけじゃないんだから、関係ないよ。家のことはほっておいてよ。」
「お前、あのお袋に印税搾取されて大変な事になるぞ。」
「ポン中で死ぬよりはマシだよ。搾取されたっていいよ。今まで育ててくれたんだから・・。」
「親っていったって、金が絡むと恐ろしいぞ・・。」
「そうなったら、そうなったでいいよ。TAKAのお金じゃないでしょ?家のお金じゃん。」
「俺自身の話で悪いんだけど・・、実は俺のお袋は金がらみで現在消息不明だ・・。」
「・・・・?」
「サラ金で借金してそのまま逃げた。家にもサラ金から電話が来るし、事務所にも電話がかかって来る。かなり恥ずかしい・・・。俺のシャブ代だけではない。お袋の借金がでかい。」
「それは・・ちょっと・・・。ねえ、大丈夫なの・・?」
「ギリギリ大丈夫・・多分・・。」
「うわぁ・・おかあさんどこにいるのかなぁ・・・。」
「どっかの旅館で布団の上げ下ろしとかして雲隠れしてるんだと思う・・。その間、俺がいい迷惑だ。」
「ねえ、大丈夫?破産する前に私が貸してあげるよ。私文無しだけど、負債はないんだよ・・・。」
「まぁ、今のところは平気だ・・。今のところは・・。」
TAKAがちょっと嬉しそうな顔をした。
「心配してくれてありがとう。」
TAKAが言った。