碧いラフレシアの花 その254 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代





結局高校を卒業して4年ぶりくらいに実家に戻ってきた。


ずっと幸せになりたくて必死だった。


でも結局どこにも行き着いていない気がした。


悪い意味で振り出しに戻った気がした。




そういうわけで新年は母親とまたアパートで迎えた。


TAKAの事について新年早々ちくちくと母親に嫌味を言われた。


前の男よりもひどい選択肢だと言われた。



「あの人はただのトモダチなんだよ。付き合っている訳ではないよ。」真帆が面倒くさそうに言った。

「むこうはまんざらでも無いみたいだけどね・・。」真帆のお母さんが切りこんだ。

「向こうが勘違いしてるだけだよ。ただのトモダチだよ。」真帆がげんなりした。

「どうしてああいう変な男とトモダチになれるんだい?一度でいいから普通の男を見せてくれよ。」お母さんが小言を言った。

「ただのトモダチの職種なんかどうでもいいよ・・。」

「そのうちにただのトモダチが手を出してくるからね。もう真帆は22歳なんだから頭を使って生きな。高校生じゃないんだから。あれと結婚したら・・とか思うとぞっとするよ。」

「結婚なんかしないってば。あの人と一緒に暮らすのだって嫌だよ。」

「だったら、さっさと馬鹿からは離れな!」

「まぁ、トモダチとしてはそれなりに気が合う所もあるんだよ。」

真帆が情けなくなって涙ぐんだ。


「絶対にあの人と暮らしたりはしないから・・・。お母さんと暮らして一生お母さんの面倒を見るから・・。老後の面倒も全部見るから・・。あの人は絶対抜きで・・・。」

真帆が泣きながら言った。

お母さんが真帆を優しく抱きしめた。

「早く目を覚ましておくれよ・・。」