碧いラフレシアの花 その219 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


「でもさー、結局・・・、自分が真帆のクスリに巻き込まれて捕まりたくないとか・・・、自分よりも儲かる女と一緒になりたくない・・とか多分世間体とか見栄とかの問題で・・、KENちゃんは逃げたんだと思うヨ。俺の個人的な意見ですけどぉ。」


「もう・・、家に来て欲しくなかった。本当に嫌なことばかり言う。腹が立つ。」


「俺は別に真帆と一緒に捕まってもいいし、別に・・俺のバンドだもん・・。どうなってもいいや。あと俺は音楽以外は経済力ゼロだから、真帆と一緒になりたいなぁー。」


「本当に無茶苦茶なんだね。TAKAは・・。すっとび感に呆れるよ。」


「ははは。無茶苦茶だから、別に俺はお前がポン中でも何でもいいぞ。美奈みたいに狂暴じゃないもん。そんなにひどくないよ。まだ足を洗えるぞ。」

真帆が黙った。

「まだちゃんと仕事出来てるでしょ。元気出してよ。KENちゃんとは合わないから・・・これでオシマイになっちゃったんだと思うよ。」


「KENちゃんは私の事嫌いになったのかなぁ・・・。」

真帆がぼぉーとした眼差しで悲しそうに言った。

TAKAが不安そうな顔で真帆の顔を覗き込んで言った。

「嫌いってことはないでしょ。価値観違うだけで・・。真帆は何もない所からぽっと出てきて・・、独りで頑張っていて・・・。ある意味何か俺と似てるから・・好きだけど・・。多分似た者同士だから・・・もう一回自分は付き合いたいけど・・。」

「そ・・それは・・もう・・ちょっと駄目かも・・。」

「何で?」

「泳げない人間が二人で溺れて死にそうだから・・。」

真帆がぼんやりと答えた。