数日してTAKAが突然やって来た。
電話もしないでいきなりやって来た・・・のでドアを開けた真帆がびっくりした。
「生きてるかどうか、確認に来た・・んだけど・・。」とぼそぼそTAKAが話した。
「あー、何とか・・。」真帆が苦笑しながら言った。
「いつ引っ越すの?」TAKAが聞いてきた。
「29日か、30日か、31日か・・・まだ決めていないけど、12月いっぱいまでしかここにいないよ。」
「引越しの日・・、仕事なかったら手伝うよ。」TAKAが小声で言った。
「あ・・ありがとう。でも業者に頼むから、荷造りくらいしかないけど・・。何か気に入ったのがあったら言ってよ。あげるから。家具とか、あげるよ。」
「いや、別に・・特にないけど・・。鍋とか貰うかも・・。最近自炊に興味がある。」
「あ・・、じゃ、今持って行ってよ。実家に鍋とかあるし、私いらないから。」
それでTAKAが真帆の台所に上がって、しばらく考えて、ホットプレートとすき焼き鍋を持っていくことにした。
それからコタツに入って二人でお茶を飲んだ。
KENちゃんの話しになったが、KENちゃんは一切真帆の話をしないのだそうだ。
だからTAKAのほうからは何も分からない・・・とのことだった。
「KENちゃんが置いていったビールとか酒とか全部あげるよ。」真帆が言った。
それでTAKAが冷蔵庫を開けて、ビールを取り出して飲み始めた。
真帆がTVをつけてTVを観はじめたので、TAKAもビールを飲みながら一緒に観た。
クスリが抜けて張り詰めていたものが落ちたのか・・・
急に涙が真帆の目からぽろぽろこぼれて来た。
「大丈夫?」TAKAが不安そうに顔を覗き込んだ。
「何とか・・。」真帆がぼそっと答えた。
真帆がコタツにうつ伏して泣きながら・・・・
「KENちゃん、戻ってくるかなぁ・・。」と言った。
「ごめん。戻って来ないと思う。」TAKAが答えた。
「な・・なんで・・?」真帆が悲痛な声で聞いた。
「潔癖症だから・・ポン中の女とか・・性格的に許容度に入っていない・・かと・・思う・・。キツイ事言ってごめんね。」
「ああ、これからどうやって生きていこう・・・。」真帆が呻くように言った。
「いや・・、足を洗って・・また違う男を見つければ・・・。もう仕方がないよ。」TAKAが答えた。
「TAKAごめんね。私、精神的に駄目そうだから、もう帰って。」
「いや、今帰ったら・・・自殺しちゃうんじゃないかと・・不安だよ。あと2時間くらいいる。」
「なんでー?正直負担なんだけど。」真帆が怒った口調で言った。
「どっかに夕食一緒に食べに行こうよ。」TAKAが言った。
「面倒くさい。」真帆がむっとして答えた。