碧いラフレシアの花 その216 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


数日してTAKAが突然やって来た。

電話もしないでいきなりやって来た・・・のでドアを開けた真帆がびっくりした。



「生きてるかどうか、確認に来た・・んだけど・・。」とぼそぼそTAKAが話した。

「あー、何とか・・。」真帆が苦笑しながら言った。


「いつ引っ越すの?」TAKAが聞いてきた。

「29日か、30日か、31日か・・・まだ決めていないけど、12月いっぱいまでしかここにいないよ。」

「引越しの日・・、仕事なかったら手伝うよ。」TAKAが小声で言った。

「あ・・ありがとう。でも業者に頼むから、荷造りくらいしかないけど・・。何か気に入ったのがあったら言ってよ。あげるから。家具とか、あげるよ。」

「いや、別に・・特にないけど・・。鍋とか貰うかも・・。最近自炊に興味がある。」

「あ・・、じゃ、今持って行ってよ。実家に鍋とかあるし、私いらないから。」



それでTAKAが真帆の台所に上がって、しばらく考えて、ホットプレートとすき焼き鍋を持っていくことにした。


それからコタツに入って二人でお茶を飲んだ。


KENちゃんの話しになったが、KENちゃんは一切真帆の話をしないのだそうだ。

だからTAKAのほうからは何も分からない・・・とのことだった。


「KENちゃんが置いていったビールとか酒とか全部あげるよ。」真帆が言った。

それでTAKAが冷蔵庫を開けて、ビールを取り出して飲み始めた。

真帆がTVをつけてTVを観はじめたので、TAKAもビールを飲みながら一緒に観た。


クスリが抜けて張り詰めていたものが落ちたのか・・・

急に涙が真帆の目からぽろぽろこぼれて来た。


「大丈夫?」TAKAが不安そうに顔を覗き込んだ。

「何とか・・。」真帆がぼそっと答えた。


真帆がコタツにうつ伏して泣きながら・・・・

「KENちゃん、戻ってくるかなぁ・・。」と言った。

「ごめん。戻って来ないと思う。」TAKAが答えた。

「な・・なんで・・?」真帆が悲痛な声で聞いた。

「潔癖症だから・・ポン中の女とか・・性格的に許容度に入っていない・・かと・・思う・・。キツイ事言ってごめんね。」

「ああ、これからどうやって生きていこう・・・。」真帆が呻くように言った。

「いや・・、足を洗って・・また違う男を見つければ・・・。もう仕方がないよ。」TAKAが答えた。

「TAKAごめんね。私、精神的に駄目そうだから、もう帰って。」

「いや、今帰ったら・・・自殺しちゃうんじゃないかと・・不安だよ。あと2時間くらいいる。」

「なんでー?正直負担なんだけど。」真帆が怒った口調で言った。

「どっかに夕食一緒に食べに行こうよ。」TAKAが言った。

「面倒くさい。」真帆がむっとして答えた。