しばらくしてまた電話が鳴った。
TAKAかと思ってうんざりしたが、仕事関係かもしれないと思って電話を取った。
恐ろしい事にドラックディーラーの呉だった。
「もう、絶対に電話をかけないでって言ったのに!」真帆が怒った。
「いえ・・、どうなされたのかと心配になったのです。」
「自分でクスリ売りつけて心配とか言わないでよ・・・。」真帆が呆れた口調で言った。
「そう言ってしまえば・・そうですが・・。心配しているのは本当です。」
「もう死ぬからクスリは売りつけないで。寝るのもナシ。」
「具合が悪いのですか?」
「本当に具合が悪くて死にそうだから、電話して来ないで。」
「こんな時あなたの同居している恋人は何をしているのですか?」
「私が麻薬中毒だから怒って出て行ったよ。私もそろそろキチガイになるから関わらないほうがいいわよ。金もないしね。アレももうしないからね。」
「あなたが死にそうなのに見捨てて出て行ったんですか?まあ、気が短そうな人でしたけどね。ちょっとあの人とお話して分かりましたよ。冷たい男です。」
「うるさいなー。もう電話して来ないでよ。」
真帆が怒って電話を切った。