碧いラフレシアの花 その207 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代

KENちゃんがむっとした顔で畳の上に散らばったものの中から、水玉の小さいきんちゃく袋を手にとって紐をほどいて開いた。

ドラックが出てきた。

「おい・・・。この間やめるって言ったよな?何だよこれは?」

「ごめんなさい・・・。」

「ごめんじゃねーだろ。」


「KENちゃん・・私を見捨てないで・・・。」真帆が泣きながら言った。

「悪いけど・・・俺・・・もうお前と別れたい・・。」

「嫌だよ。嫌だよ。KENちゃんの事、大好きなんだもん。本当に悪かったと思ってるよ。」


「最近、なんか違う人みたいになってて・・・悪いけどもうついていけない。調べたら・・やっぱり・・だった。」

「KENちゃんみたいな人もう出てこないよ。お願い捨てないで・・。」

「どこで何やってるか分からない女なんか俺には無理だよ。」

「KENちゃん。ごめんなさい。」真帆が泣きじゃくった。


「もう、これから結婚したり、一緒に子供を作ったりする人とはとても思えなくなった。俺が出て行くから。家具は全部置いていくから。今までありがとう。ごめんね。」

KENちゃんがそのまま玄関に向かった。

「どこに行くの?」真帆がKENちゃんの腕をとった。

「今日はTAKAの家に泊まる。数日以内に引っ越すから。あとで電話するよ。」

「KENちゃん行かないで・・お願い。お願いだから・・。」


KENちゃんが無視してアパートを出て行った。


真帆はただ泣き崩れた。