碧いラフレシアの花 その206 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

連載性春小説  碧いラフレシアの花

好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


真帆がアパートに着くとKENちゃんはもう帰って来ていてTVを観ていた。

「俺、今日仕事の後、TAKAちゃんと牛丼食ったから、夕食いらない・・・。」

KENちゃんが言った。


「どこ行ってたの?遅いじゃん。」

KENちゃんが冷たい口調で言った。


「買い物に行っていたんだよ・・。」

真帆がぼそっと言った。


KENちゃんが馬鹿にしたように笑った。

「何を買ったんだよ・・・?こんな時間に何のお買い物だぁ・・・?」

「何を言ってるの・・・。」


「買った物を俺に見せろっ!」

KENちゃんが真帆に大声でどなった。

「やめてよ・・。KENちゃんが・・・私・・もう怖いよ・・・。」

真帆が泣き出した。


「お前のバックよこせ!中を見せろ!俺がチェックする!」

「嫌だよぉ・・・。」

「何で嫌なんだよぉ?」

「え・・・、女の子のものとかあって恥ずかしいもん・・。」

「何だよ、その女の子のものって?意味通じねえーよ。」

「タンポンとか・・・。」

「関係ねぇ!」


KENちゃんがど迫力でどやすので気の弱い真帆がぐずぐず泣き出した。

「泣いても、検査は続行・・・。」

KENちゃんが冷たく言い放ち、真帆のバックの上下をひっくり返して、バックの中の物を畳の上に散らばせた。

「KENちゃんやめてよ・・。もうKENちゃんが怖いよ・・。私を信じてよぉ・・。」


真帆が泣きながら畳に顔を伏せた。