「いい商品がありますよ・・。」
呉が他人に怪しまれないように言葉を選んで真帆に話しかけた。
「もう、お金が何もないのよ・・・。」
真帆が宙に浮いたような目つきで答えた。
「ちょっと車の中で話しませんか?」
呉が車のドアを開けて、真帆を中に入れた。
真帆が素直に助手席に座った。
「違う方法で払いませんか・・・?」
「違う方法・・?ツケ払い・・・?って事?」
「ツケなんか僕はしませんよ。みんな逃げますから・・。」
「私にクスリをディーラーとして売れっていう事??」
「そんな事しなくていいですよ。」
呉が冷たく笑った。
「これから・・。その・・僕と・・寝ませんか?クスリは先払いで5回分貴女にあげます。お金はいりません。」
「そ・・それは・・・。」
「これからクスリが切れると辛い・・と思いますよ。震えてきたりしませんか・・?」
「もぉ、やめてよ・・・。」
「付き合ってる男性にバレないようにホテルに行きませんか?僕の家じゃ怖いでしょうから・・。ホテル代は僕が払います。どうですか?」
真帆が力なくうなずいた。
「同居人が帰ってくるから・・早く終わらせて・・・お願い・・。」