11月3日にKENちゃんがアパートに帰って来た。
やっと6ヶ月のツアーが終わった。
真帆はツアーバスの所まで迎えに行く気力も体力も・・・もう残っていなかった。
KENちゃんは散らかって荒れ果てたアパートを見てぎょっとした。
真帆の肌が乾燥して荒れて、真帆が急激に痩せている事に気がついた。
KENちゃんがTAKAに家にクスリを持ち込む事を完全に禁止した。
時々TAKAがKENちゃんに会いに来て、ちらっと心配そうな顔で真帆を見ていた。
ある日真帆が買い物に出かけているときに怪しい中国人が訪ねて来た。
KENちゃんの派手な髪を見て「お兄さんもどうですか?」とカバンからブツを出して熱く勧めた。
KENちゃんがブチ切れて「2度と来るな!来たら殺す!」とどやした。
ディーラーの呉さんがKENちゃんの柄の悪さにびっくりして去っていった。
真帆が帰ってきてKENちゃんに物凄く怒られた。
詰問が激しいので、真帆が印税と原稿料が全部ドラックに消えた事を白状した。
マンションに引っ越す金もないので、出版社から金を前借りする事、KENちゃんは何も払わなくてもいいいから
、真帆を見捨てないでただ一緒に暮らして欲しい・・・
と真帆が泣きながらKENちゃんに頼んだ。
「ジャンキーのヒモなんか頼まれてもやらねーよ!」
KENちゃんが真帆をどやした。